「remember」「forget」「regret」の後ろに「to do」と「doing」のどちらを置くかで意味が全然変わるって知ってましたか?動名詞と不定詞、どっちを使うか迷うこと、ありますよね。中級者なら、この違いを理解して、もっと自信を持って英語を使いたいですよね!
【ゼロからの文法】シリーズでは、初心者からステップアップしたい人に向け、文法を「イメージ」で自然に覚える方法を解説します。前回の「may」「might」「could」の使い分けはこちら▼

今回は、動名詞と不定詞で意味が変わる動詞と変わらない動詞をマスターしましょう!
英語の基礎を学ぶには一冊は参考書があると良いです!中学英語の文法はわかりやすくておすすめ!
動名詞 vs. 不定詞:まずはイメージでつかむ!
動名詞と不定詞、どちらも名詞の役割をしますが、そのニュアンスは大きく異なります。まずはイメージで捉えてみましょう。
動名詞(~ing): 過去から継続しているイメージ、一般的な行為、習慣的なこと
不定詞(to do): 未来の行為、具体的な行為、一度きりのこと
このイメージを頭に入れて、動詞によって意味が変わる場合と変わらない場合を見ていきましょう!
意味が変わる動詞:過去 vs. 未来
以下の動詞は、後ろに動名詞を取るか不定詞を取るかで意味が大きく変わります。過去と未来のイメージを意識しながら見ていきましょう。
1. remember / forget
「覚えている」「忘れる」という意味の `remember` と `forget` は、後ろに動名詞を取るか不定詞を取るかで、覚えている・忘れている対象が過去のことか未来のことかが変わります。
- remember doing: ~したことを覚えている(過去の行為)
例:I remember locking the door.(ドアに鍵をかけたことを覚えている。) - remember to do: ~することを覚えている(これからする行為)
例:Remember to lock the door.(ドアに鍵をかけるのを忘れないでね。) - forget doing: ~したことを忘れる(過去の行為)
例:I’ll never forget visiting Paris.(パリを訪れたことを決して忘れない。) - forget to do: ~することを忘れる(これからする行為)
例:*Don’t forget to buy milk.*(牛乳を買うのを忘れないで。)
2. regret
`regret` は「後悔する」という意味ですが、動名詞と不定詞で後悔の対象が異なります。
- regret doing: ~したことを後悔する(過去の行為)
例:I regret saying that.(あんなこと言ったことを後悔している。) - regret to do: ~することを残念に思う、~せざるを得ない(これからすることへの遺憾の意)
例:We regret to inform you that your application has been rejected.(残念ながら、あなたの応募は不採用となりました。)
3. try
`try` は「試す」という意味ですが、動名詞と不定詞で意味が大きく変わります。
- try doing: 試しに~してみる
例:*Try turning it off and on again.*(試しに電源を入れ直してみてください。) - try to do: ~しようと努力する
例:I tried to fix the computer.(私はコンピュータを修理しようと努力した。)
4. stop
`stop` は「止める」という意味ですが、動名詞と不定詞で止める対象が異なります。
- stop doing: ~することを止める(行為の中断)
例:*I stopped smoking.*(私はタバコをやめた。) - stop to do: ~するために立ち止まる(目的のある行動)
例:I stopped to buy a drink.(飲み物を買うために立ち止まった。)
意味が変わらない動詞:好みを表す動詞
以下の動詞は、動名詞と不定詞のどちらを取っても、意味はほとんど変わりません。これらの動詞は、好みを表すことが多いです。
- like / love / hate / prefer: 好む、愛する、嫌う、好む
例:I like swimming. / I like to swim.(私は泳ぐのが好きです。) - start / begin: 始める
例:It started raining. / It started to rain.(雨が降り始めた。) - continue: 続ける
例:*She continued talking. / She continued to talk.*(彼女は話し続けた。)
ただし、意味が変わらない場合でも、ニュアンスの違いは存在します。一般的に、動名詞はより一般的な行為や習慣を、不定詞はより具体的な行為を指す傾向があります。
中級者向け:さらに深く理解するために
中級者なら知っておきたい、動名詞と不定詞に関するさらに深い知識を見ていきましょう。
- 知覚動詞 + 原形不定詞 / 現在分詞: see, hear, watch などの知覚動詞は、目的語の後に原形不定詞または現在分詞を取ります。原形不定詞は行為の完了を、現在分詞は行為の進行を強調します。
例:I saw him cross the street.(彼が通りを渡るのを見た。)/ I saw him crossing the street.(彼が通りを渡っているのを見た。) - 助動詞の後の動詞: 助動詞(can, will, should など)の後は、常に動詞の原形(toのない不定詞)が来ます。
例:*I should study English.*(私は英語を勉強すべきだ。)
クイズで確認!
以下の文の( )に入る適切な形を選びましょう。
- I regret (say / to say) that I can’t attend the meeting.
- I remember (meeting / to meet) her at the party last year.
- He tried (opening / to open) the door, but it was locked.
答え:
1. to say(残念ながら~せざるを得ない)
2. meeting(~したことを覚えている)
3. to open(~しようと努力した)
英語の基礎を学ぶには一冊は参考書があると良いです!中学英語の文法はわかりやすくておすすめ!
まとめ:動名詞と不定詞を使いこなして、表現力をアップ!
動名詞と不定詞の使い分けは、英語表現の幅を広げる上で非常に重要です。意味が変わる動詞、変わらない動詞をしっかりと理解し、文脈に合わせて適切な形を選べるように練習しましょう。次回もお楽しみに!
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