「It is important to study English.」この It って何?何が important なの?実はこれ、形式主語構文って言って、英語ではよく使う表現なんです。中級者なら、この It の正体をしっかり理解して、使いこなせるようになりたいですよね!
【ゼロからの文法】シリーズでは、初心者からステップアップしたい人に向け、文法を「イメージ」で自然に覚える方法を解説します。前回の「動名詞と不定詞」はこちら▼

今回は、形式主語/形式目的語構文をマスターして、より洗練された英語表現を目指しましょう!
英語の基礎を学ぶには一冊は参考書があると良いです!中学英語の文法はわかりやすくておすすめ!
形式主語構文:It is … that/to 構文の正体
形式主語構文とは、文の主語が長すぎる場合に、代わりに形式的な主語「It」を置き、真の主語を文の後ろに移動させる構文です。これにより、文のバランスが良くなり、読みやすくなります。
形式主語構文の基本形は以下の通りです。
It + be動詞 + 形容詞 + to 不定詞 / that 節
具体的な例を見ていきましょう。
1. It is + 形容詞 + to 不定詞
to 不定詞が真の主語となる形式主語構文です。
- It is important to study English.
(英語を勉強することは重要です。) - It is difficult to learn a new language.
(新しい言語を学ぶことは難しいです。) - It is necessary to get a visa.
(ビザを取得する必要があります。)
これらの文では、to不定詞 (to study English, to learn a new language, to get a visa) が真の主語であり、It は形式的な主語として、文の先頭に置かれています。
2. It is + 形容詞 + that 節
that 節が真の主語となる形式主語構文です。
- It is clear that he is lying.
(彼が嘘をついているのは明らかです。) - It is likely that it will rain tomorrow.
(明日雨が降る可能性が高いです。) - It is surprising that she passed the exam.
(彼女が試験に合格したのは驚きです。)
これらの文では、that節 (that he is lying, that it will rain tomorrow, that she passed the exam) が真の主語であり、It は形式的な主語として、文の先頭に置かれています。
形式目的語構文:It を使って文をスマートに
形式目的語構文とは、文の目的語が長すぎる場合に、代わりに形式的な目的語「It」を置き、真の目的語を文の後ろに移動させる構文です。これにより、文の構造が分かりやすくなります。
形式目的語構文の基本形は以下の通りです。
S + V + It + C + to 不定詞 / that 節 / 動名詞
ここで、Sは主語、Vは動詞、Cは補語を表します。具体的な例を見ていきましょう。
1. S + V + It + C + to 不定詞
- I found it difficult to solve the problem.
(その問題を解くのは難しいと思いました。) - They made it a rule to arrive on time.
(彼らは時間通りに到着することを規則にしました。) - She considered it her duty to help others.
(彼女は他人を助けることを自分の義務だと考えました。)
これらの文では、to不定詞 (to solve the problem, to arrive on time, to help others) が真の目的語であり、It は形式的な目的語として、動詞と補語の間に置かれています。
2. S + V + It + C + that 節
- I take it for granted that you will help me.
(あなたが私を助けてくれるのは当然だと思っています。)
この文では、that節 (that you will help me) が真の目的語であり、It は形式的な目的語として、動詞と for granted の間に置かれています。
3. S + V + It + C + 動名詞
動名詞を真の目的語として使う形式目的語構文は、to不定詞ほど一般的ではありませんが、以下のような例があります。
- I owe it to hard work getting the promotion. (昇進できたのは努力のおかげだ。) ※やや特殊な構文
中級者向け:形式主語/形式目的語構文の応用
形式主語/形式目的語構文をより深く理解するために、以下のポイントを押さえましょう。
- It が指す内容を明確にする: 形式主語/形式目的語構文を使う際は、It が何を指しているのかを意識することが重要です。文脈から It が指す内容を正しく理解することで、文全体の意味を正確に把握できます。
- 様々な形容詞や動詞を使いこなす: 形式主語/形式目的語構文では、様々な形容詞や動詞が使われます。これらの形容詞や動詞を幅広く知っておくことで、より豊かな表現が可能になります。
クイズで腕試し!
以下の文を、形式主語/形式目的語構文を使って書き換えてみましょう。
- To master English requires a lot of effort.
- I consider helping others important.
答え:
1. It requires a lot of effort to master English.
2. I consider it important to help others.
英語の基礎を学ぶには一冊は参考書があると良いです!中学英語の文法はわかりやすくておすすめ!
まとめ:形式主語/形式目的語構文をマスターして、スマートな英語を目指そう!
形式主語/形式目的語構文は、英語の表現力を高める上で非常に有効な手段です。これらの構文を使いこなすことで、文の構造を明確にし、より洗練された英語表現ができるようになります。今回学んだ知識を活かして、積極的に形式主語/形式目的語構文を使ってみましょう。次回もお楽しみに!
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