通訳と翻訳の違いとは?仕事内容・向いている人も徹底解説!

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*この記事はプロモーションを含みます

「通訳と翻訳ってどう違うの?」
言語を扱う仕事として混同されがちなこの2つ。でも実は、必要なスキルも、働き方もまったく異なるんです。

この記事では、通訳・翻訳の両方を経験した私が、「通訳」と「翻訳」の違いをわかりやすく解説します。さらに、それぞれの仕事内容や向いている人の特徴、キャリアの選び方についても丁寧にご紹介。

言葉のプロを目指すあなたの第一歩に、ぜひ役立ててください!

目次

通訳と翻訳の基本的な違いとは?

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まず、当たり前ですが通訳は「話し言葉」、翻訳は「書き言葉」を扱うのが最大の違い。
通訳はリアルタイムで話された言葉を他言語に訳します。一方、翻訳は書かれた文章を読み取り、丁寧に他の言語に置き換える作業です。

簡単に言うと…

  • 通訳:会議、インタビュー、スピーチなどの生の会話を訳す
  • 翻訳:本、書類、Webサイトなどの書かれた文を訳す

【表で比較】通訳と翻訳の違いを5項目で整理!

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比較項目通訳翻訳
取り扱う言葉話し言葉書き言葉
反応スピード即時(リアルタイム)時間をかけてじっくり
スキル聞く力・話す力・瞬発力読む力・書く力・リサーチ力
使用シーン国際会議、商談、病院など出版、契約書、字幕、Webなど
*向いている人緊張に強く、コミュ力がある人一人で集中して作業したい人

*あくまで参考です。実際には、いろんな性格の方が通訳や翻訳の仕事をしています。ちなみに私は緊張にはある程度強いですがあまりコミュ力がある方ではありません・・・。それでも、それが理由で通訳の仕事に支障があったことはないです!(単純な通訳スキル不足が支障となるケースはありましたが・・・。)

通訳の仕事内容と特徴

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大きく分けて3つの通訳スタイルがあります。

同時通訳

話し手とほぼ同時に訳していく通訳スタイル。国際会議などで使用されます。「通訳と言ったらコレ」というイメージの方が多いのではないでしょうか?かなり高度な通訳技術が必要となります。が、実は、必ずしも一番難しい通訳スタイル、というわけでは無いんです。

同時通訳は、その場で会話内容を聞いてインプットしたそばから頭の中で通訳をして、次々にアウトプットしていきます。つまり、インプット>プロセス>アウトプットの一連の流れの時間が非常に短いということになります。これを次から次へとやらないといけないので、頭をとても使うしもちろん大変です。ただ、裏を返すと、インプットした内容を保持(記憶)しなくても良いということになります。

なので、実は慣れてしまうと同時通訳の方が楽、という通訳者の方も意外と多いんです。私もどちらかというとリテンション力が弱めなので、同時通訳の方が楽だなと思う場面もいくつか経験をしています。

逐次通訳

話し手の発言を一度止めてもらい、区切って訳す通訳スタイル。商談や会議などのビジネス通訳、病院の医療通訳などで使われます。話者の発言を止めてから話すので同時通訳よりも簡単なイメージがあると思いますが、実はこれも違うんです。理由は先ほど同時通訳で書いた内容の反対。逐次通訳の場合、ある程度の「会話のかたまり」を保持(記憶)しなくてはならず、リテンション力が絶対に必要です。これが本当に大変・・・。

さらに、会議が白熱したりすると、話者も通訳の存在を忘れて、途中で意識してポーズをとらないで話しを進めてしまうような人もいます。この場合は、途中の良いタイミングで通訳者が割って入る、ということが必要ですが、これはこれでスキルが必要です。

ウィスパリング通訳

もう一つ、こちらは相手の耳元で小声で訳す通訳スタイルです。1対1や少人数での通訳に使われます。

この通訳スタイルとしては同時通訳にほぼ近いのですが違いもあります。この場合、対象となる一人に対しての通訳をしていくことになります。従って、対象者自身の発言は原則通訳はしません。一方、そのほかの方々の発言を同時通訳していくわけですが、聴者は一人であり、その方によりわかりやすい通訳をする必要があります。場合によっては通訳の補足として何らかの「説明」をしてあげたり、不要な会話はあえて割愛したりなど、現場の細かい判断が必要になってきます。

対象者自身の発言は原則通訳はしない、と言いましたが、実は状況によります。それは、複数の参加者の中で一人だけが英語話者だった場合などなのですが、この場合、英語はウィスパリング、日本語は多数の聴者に向けた逐次通訳、といった具合で、混合の通訳スタイルを採用する場合があるんです。いずれにしてもどのような形が一番その現場にとって最適か、などを判断する必要がある場面もあるということです。

翻訳の仕事内容と特徴

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翻訳の仕事も多岐にわたります。主なジャンルはこちらです。

文芸翻訳

小説やエッセイなどを翻訳します。翻訳の正確性もさることながら、文章の表現力、文体の再現力、元の原稿が持つ熱量や物語の盛り上がりなど、さまざまなことに注意をして翻訳をします。かなり芸術的なところも問われてくる難しい翻訳分野です。

実務翻訳

マニュアル、契約書、報告書など、正確さ重視の翻訳分野です。翻訳、というとまずはここから仕事をすることになるケースがほとんどではないかと思います。(ちなみに私はこれしか経験ありません。他は無理・・・)

翻訳をする分野が医療や政治、財務会計など専門的な内容であることが多く、語学だけでなく、専門分野に対する深い知識が必要な場合が多いです。

ただ、他の翻訳領域に比べると、長期採用の求人が多いのもこの分野の特徴です。はじめのうちはその業界や分野のことにさっぱりだったとしても、1年同じ分野でフルタイム翻訳の仕事をしていたらある程度のことには対応できるようになります。

私の場合、最初の翻訳の仕事はIT系でした。コンピュータ関連の用語が飛び交う中、商品の品質保証に関する翻訳を半年ほど。同じ業種で採用された先輩にいろいろな表現を教わりながら、徐々にスキルアップができていました。通訳や翻訳などの仕事に従事したいけど自身がない、と思っている方であれば、まずはここからチャレンジしてみることをお勧めします。

映像翻訳

映画やドラマの字幕・吹替の翻訳をします。一番大きな特徴は時間や字数の制約があること。色々な制限がある中でセリフとして自然な訳が求められます。意味としてあっているだけではなく、パッと見て視聴者が理解できるわかりやすい訳が出せることが必須になってきます。文芸翻訳とはまた違ったセンスが必要になる分野です。

通訳・翻訳を学ぶなら

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通訳も翻訳も、独学は難しいと私は思っています。ある程度の語学力があるのであれば、実務翻訳の仕事をまずは探してみる、というのも良いのですが、専門の訓練学校に行って体系的に学ぶというのも良い選択肢です。

私は通訳の訓練学校も、翻訳の学校も両方通ったことがありますが、それぞれで学んだことは今でも重要なことだったと思います。まずはここから検討してみても良いのではないでしょうか?

よくある(ありそうな)質問(Q&A)

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よくありそうな質問を想像して勝手に、個人的に、回答してみます。

Q. 通訳と翻訳、どっちが難しいですか?
A. 一概には言えません。どちらも違う難しさがあります。その人がどちらが得意か、が重要だと思っています。例えば瞬発力を求められる通訳は「精神的なプレッシャー」が強く、その場で頭をフル回転させてスピーディに訳出する必要がありますが、翻訳ほどの精度は求められません。一方翻訳は通訳と比べて時間がありますが、「正確さと完成度のプレッシャー」があります。

私にとっては翻訳の方が難しいです。なぜなら、一つ一つの言葉にこだわって120%の訳出をする必要があり、私はそこに難しさを感じるからです。

Q. どっちの方が稼げますか?
A. 専門分野や働き方によりますが、同時通訳などのハイレベルな通訳は単価が高く、安定収入が欲しい場合は翻訳の方が取り組みやすいという面もあります。

私の経験上は、通訳の方が結果的に稼げるようになりました。私の場合、私が通訳をしていたとあるグローバル企業からお誘いを受け、本格的なグローバルなキャリアを歩むことになりました。今は通訳はしていませんがグローバルに語学を武器として働くことで、当時よりも多くの収入を得ることができています。

翻訳者の方でも上記のようなケースはあると思いますが、対面で人と接する機会の多い通訳の方が、なにかとチャンスが多い気がしています。

通訳と翻訳、あなたに合うのはどちら?

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通訳と翻訳は、どちらも言葉を扱うプロの仕事ですが、求められるスキルも働き方も大きく異なります。

自分がどんな働き方をしたいか、どんなスキルを活かしたいかを考えながら、どちらを目指すかを決めていくと良いと思います。

「人と話すのが好きで、現場で活躍したいなら通訳」
「文章が好きで、コツコツ作業が得意なら翻訳」

最初のきっかけは上記のようなシンプルな考えで大丈夫です。私のように通訳・翻訳の両方を経験する方も多いです。

言葉の力で世界をつなぐ道、あれこれ考えるよりもまずは行動するのみ!行動さえすれば、きっと素晴らしい将来があなたを待っています!

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