海外への郵便、海外通販サイトでの購入、海外旅行の書類記入など――英語で住所を書く機会は意外とたくさんありますよね。しかし、日本語とは順番やルールが違うため、戸惑った経験がある人も多いのではないでしょうか?
この記事では、英語で日本の住所を書く基本ルールと注意点を、実例を交えてわかりやすく解説します。これを読めば、もう英語住所も怖くありません!
ぜひ、困ったときに見返せるようブックマークしておいてくださいね。
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英語で住所を書くときの基本ルール【順番に注意】

日本語の住所と英語の住所、最大の違いは書く順番です。
日本語の順番 | 英語の順番 |
---|---|
郵便番号 → 都道府県 → 市区町村 → 番地 → 建物名・部屋番号 | 部屋番号 → 建物名 → 番地 → 市区町村 → 都道府県 → 郵便番号 → 国 |
日本語の住所は、大きい範囲から小さい範囲(都道府県→市町村→番地)と書きますが、英語では逆に、小さい範囲から大きい範囲へと記載します。
また、英語住所では情報ごとにコンマ(,)を使って区切るのが一般的です(ただし建物名と部屋番号の間にはカンマを入れないことも多いです)。
ここで注意!
「1丁目1番地2号」などの数字の並び自体は逆にしないでください。順番を逆にしてしまうと、違う場所になってしまいます!
英語で日本の住所を書く時の6つのポイント

ここからは、各要素ごとの詳しい書き方を紹介します!
1. 部屋番号と建物名
- 建物名の後に部屋番号を書くのが一般的です。
- 部屋番号の前に「#」を付けることが多いです。
- 建物名に含まれる「ビル」「アパート」「マンション」などの建物の種類は、ハイフン (-) を付けて分かりやすくすると親切です(例:Green Hill-mansion, Chiyoda-building)。
- 建物名はローマ字表記でOK。略語も可(例:Bldg.=Building, Apt.=Apartment)。
- 建物名は固有名詞なので、頭文字は大文字で書く。
- ビルは「Bldg./Building」、マンション/アパートは「Apt./Apartment」と略すこともできます。
例文
Cosmos Heights #101
※部屋番号を書く場合、階数(7階ならF7、地下2階ならB2)は基本的に不要です。
2. 丁目、番地、号
- まとめて「○-△-□」の形でハイフン区切り。
- 「1丁目1番地1号」のような表記は、数字だけの表記(例:1-1-1)の方が一般的で伝わりやすいとされています。
- 海外から日本に荷物を送る際は、日本の配達員が取り扱うため、「1-Chome 1-1」のような英語表記でも問題ありません。
- 「○丁目△△番地□号」は、英語で書くときも「○-△△-□」のようにこの順序で一つのカタマリとして扱います。
例文
1-2-3
また、「1-Chome 2-3」などと書くパターンもあります。どちらでもOKです!
3. 市区町村
- 「市」「区」「町」「村」「郡」などの名称は、まずローマ字で表記し、そのすぐ後ろにハイフン (-) を置いて「-shi」「-ku」「-cho」「-mura/-son」「-gun」などを付け加えるのが基本です(例:大阪市 → Osaka-shi, 渋谷区 → Shibuya-ku)。
- 区分はつけても省略しても可。ただし明確に区別したいときは付ける方が親切です。
- 「区」は英語で「ward」ですが、住所の場合は「-ku」を使用することが多いです。
- 市名と県名が同じ場合(例:福岡県福岡市)など、区別を明確にするために省略しない方が分かりやすい場合があります。
例文
Shibuya-ku
4. 都道府県
- 「都」「道」「府」「県」などは省略するのが一般的です(例:東京都 → Tokyo, 神奈川県 → Kanagawa)。ただし、北海道は「Hokkaido」と「道」を省略しないことが一般的です。
- 都道府県名(固有名詞)もローマ字で表記します。
- 省略しない場合は「-to」「-fu」「-ken」または「prefecture」などを付け加えます。
- 市町村名に都道府県名が含まれる場合でも、市町村名の部分に「-shi」などが付いていれば区別できるため、都道府県の部分は省略しても問題ありません。
例文
Tokyo
(場合によっては「Tokyo-to」としてもOKですが、省略が普通です)
5. 郵便番号
- 郵便番号は、日本の表記方法と全く同じ形(ハイフンを含む数字7桁)でOKです。
- 日本で使われる「〒」の記号は英語では使われないため省略します。
6. 国名
- 最後に「Japan」と必ず明記しましょう。
これを忘れると、国際郵便では迷子になってしまうので注意です。
実際の英語住所例【モデルケース】

たとえば、以下の日本語住所を書きたい場合:
〒123-4567 東京都渋谷区神南1丁目2番3号 コスモスハイツ101号室
英語で表記するとこうなります!
Cosmos Heights #101, 1-2-3 Jinnan, Shibuya-ku, Tokyo 123-4567 Japan
このように、部屋番号→建物名→番地→町名→区名→都道府県→郵便番号→国名、の順で並べます。
英語住所を書くときに使える便利ツールまとめ

次のようなツールを活用すると英語で住所を書くことが不安な方でも安心です。
英語学習ボックス – 英語住所への自動変換ツール
暗記のいらない英語学習法をベースに、英文法や英会話の勉強法などを提供しているサイトですが、こちらでも自動変換ツールを提供しています。
住所を英語表記に簡単変換 – 君に届け!
とてもシンプルなインターフェースで、初心者でも使いやすいサイトです。
ローマ字表記と英語表記の両方を確認できます。
Google翻訳+手直し
Google翻訳で住所を英語に変換し、並び順や表記を自分で調整する方法もあります。
ただし、建物名や細かい区切り方は自動翻訳だと不自然になることがあるので、必ず確認しましょう。
海外通販サイトの住所入力欄にも注意!

海外サイトでは、「Address Line 1」「Address Line 2」という入力欄がよくあります。これには次のように書きましょう。
- Address Line 1:番地・町名(例:1-2-3 Jinnan)
- Address Line 2:建物名・部屋番号(例:Cosmos Heights #101)
※空欄でも問題ない場合もあります。
また、「Shipping Address」と「Billing Address」が分かれている場合、配送先とカード登録住所が違うなら正しく入力することも大切です!
宛名の書き方にもひと工夫

郵便物では、宛名(受取人名)を住所の前に書くのが基本です。個人宛の場合は名前を、会社宛の場合は会社名や部署名も加えます。
個人宛の場合
Mr. Taro Yamada
Cosmos Heights #101, 1-2-3 Jinnan, Shibuya-ku, Tokyo 123-4567 Japan
会社宛の場合①|部署宛て+会社名
Sales Department
ABC Corporation
Green Tower 5F, 2-4-6 Roppongi, Minato-ku, Tokyo 106-0032 Japan
部署名 → 会社名 → 建物・階 → 番地 → 地域 → 都道府県 → 郵便番号 → 国名
個人名を記載しない「部署宛て」の形式です。
会社宛の場合②|担当者名(個人名)+会社名
Mr. Kenji Suzuki
Global HR Manager
XYZ Co., Ltd.
Sunshine Bldg. 8F, 3-2-1 Nishi-Shinjuku, Shinjuku-ku, Tokyo 160-0023 Japan
担当者名 → 役職 → 会社名 → 住所
フォーマルなビジネスレターや国際的なやり取りにも使える、丁寧なスタイルです。
英語ゼロの状態で、今から学習するって本当に大変ですよね。私もそこからのスタートでした。今回は住所の書き方を解説しましたが、「月」を1~12月まで自信をもってない英語で言えますか?こちらの記事では、英語の「月」について徹底解説!ぜひ併せて読んでみてください!

まとめ

英語で日本の住所を書くときは、
「小さい範囲から大きい範囲へ」
「数字の並び順はそのまま」
「コンマで区切る」
これさえ守れば、大きなミスはありません。
また、迷ったときは便利ツールを上手に使うのもおすすめです!
海外とのやりとりに備えて、ぜひこの記事をブックマークしておいてくださいね。
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