突然ですが、あなたは英語で1~12月すべての「月(Month)」を自身をもって答えられますか?
日本語では単純に数字+月だけで表現できますが、英語はそれぞれの月が独立した名称を持ちます。(日本語も旧暦はそれぞれ独立した名称を持ちますが・・・)
英語を学習するにあたって、1~12月までの月の言い方やその略称、使い方なども知っておくと、英会話やビジネスで役立ちます。今回の記事では、「月」をキーワードにその奥深い世界を一気に解説していきます!
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月には2つの顔がある!「Month」と「Moon」の違いとは?

まず、基本的なことから。英語で「月」を表現する言葉は、大きく分けて2つあります。
意味 | 単語 | 説明 |
---|---|---|
カレンダーの月 | Month | 年を12等分した時間単位。January, Februaryなど。 |
天体としての月 | Moon | 地球の周りを回る自然衛星。the Moon(定冠詞つき)で表す。 |
日本語では同じ「月」という言葉を使うので、ちょっと混乱するかもしれません。でも、英語では明確に区別されているんです。
例えば、
「来月は旅行に行こう!」は英語で
“I’m going on a trip next month!”
となります。
一方、
「月が綺麗だね」は
“The moon is beautiful tonight!” となります。
カレンダー上の「月」をマスターしよう

英語の月名一覧
英語では1月〜12月に、それぞれ名前がついています。数字+「月(がつ)」の日本語とは違うので要注意!
月 | 英語表記 | 省略形 | カタカナ読み |
---|---|---|---|
1月 | January | Jan. | ジャニュアリー |
2月 | February | Feb. | フェブラリー |
3月 | March | Mar. | マーチ |
4月 | April | Apr. | エイプリル |
5月 | May | May | メイ |
6月 | June | Jun. | ジューン |
7月 | July | Jul. | ジュライ |
8月 | August | Aug. | オーガスト |
9月 | September | Sep. / Sept. | セプテンバー |
10月 | October | Oct. | オクトーバー |
11月 | November | Nov. | ノーベンバー |
12月 | December | Dec. | ディセンバー |
コツ
- 頭文字は必ず大文字!(途中でも大文字です)
- 発音は省略形でも正式名と同じ(Jan.もJanuaryと読む)
- May, June, Julyは省略しないことが多い(短いので)
月名の面白い由来
英語の月名は、古代ローマの暦に由来しています。
ローマの神々、祭り、政治、数字などが名前のもとになっていて、文化背景がとても興味深いです。このような背景知識も覚えておくと忘れにくくなるので、興味のある方は下記をチェックしてみてください。
1月:January(ジャニュアリー)
- 由来:門と始まりを司る神 Janus(ヤヌス) に由来
- 特徴:ヤヌスは「二つの顔」を持つ神で、過去と未来を同時に見渡す存在。
- 豆知識:1年の始まり(門)にふさわしい神として、最初の月に名前が付けられた。
2月:February(フェブラリー)
- 由来:浄化の儀式 Februa(フェブルア) に由来
- 特徴:ローマでは2月に「フェブルア」という清めと贖罪(罪を清める)の祭りがあった。
- 豆知識:冬の終わりに向けて、心身を浄める月だった。
3月:March(マーチ)
- 由来:戦の神 Mars(マルス) に由来
- 特徴:春は戦いの季節の始まりだったため、軍神の名が付けられた。
- 豆知識:古代ローマでは3月が新年の始まりだった(元旦は3月1日だった時代も)。
4月:April(エイプリル)
- 由来:(諸説あり)
- ラテン語の「開く」aperire(アペリーレ)説 → 春に花が開くイメージ
- 愛と美の女神 Aphrodite(アフロディーテ) に由来する説も
- 特徴:春の訪れ・新しい始まりを象徴。
- 豆知識:エイプリルフールの習慣もこの「春の陽気さ」と無関係ではないと言われる。
5月:May(メイ)
- 由来:成長を司る女神 Maia(マイア) に由来
- 特徴:マイアは春の豊穣・育成を象徴する神格だった。
- 豆知識:自然が豊かに育つ5月にぴったりのイメージ。
6月:June(ジューン)
- 由来:結婚と家庭の女神 Juno(ジュノー) に由来
- 特徴:ジュノーは結婚、出産、女性の守護神。
- 豆知識:「ジューンブライド(6月の花嫁)」の伝説も、ジュノーにあやかっている。
7月:July(ジュライ)
- 由来:ローマの英雄 Julius Caesar(ユリウス・カエサル) に由来
- 特徴:もともと「第5の月(Quintilis)」だったが、カエサルに敬意を表して改名された。
- 豆知識:カエサルは暦(ユリウス暦)を改革したことでも有名。
8月:August(オーガスト)
- 由来:初代ローマ皇帝 Augustus(アウグストゥス) に由来
- 特徴:もともと「第6の月(Sextilis)」だったが、アウグストゥスにちなんで変更。
- 豆知識:Augustusは「尊厳ある者」という意味。ちなみに、日数の調整で8月も31日になった。
9月:September(セプテンバー)
- 由来:ラテン語の「7」septem(セプテム)に由来
- 特徴:昔の暦では3月が年始だったので、9月は「7番目の月」だった。
- 豆知識:「名前と実際の順番(9番目)」がずれているのは、年初が後から変わったため。
10月:October(オクトーバー)
- 由来:ラテン語の「8」octo(オクト)に由来
- 特徴:本来は「8番目の月」だった。
- 豆知識:英語の「octopus(タコ)」も8本足で同じ octo が語源。
11月:November(ノベンバー)
- 由来:ラテン語の「9」novem(ノヴェム)に由来
- 特徴:9番目の月だった名残。
- 豆知識:ノヴェンバーは「終わりが近づく月」というイメージも持たれるようになった。
12月:December(ディッセンバー)
- 由来:ラテン語の「10」decem(デケム)に由来
- 特徴:10番目の月だった名残。
- 豆知識:decem は英語の decimal(十進法) にも残っている。
まとめ表
月 | 英語名 | 由来 | 豆知識 |
---|---|---|---|
1月 | January | 門の神ヤヌス | 過去と未来を見渡す |
2月 | February | 浄化の祭フェブルア | 罪を清める月 |
3月 | March | 戦の神マルス | 戦いと春の始まり |
4月 | April | 花の開花 / アフロディーテ | 春の陽気さ |
5月 | May | 育成の女神マイア | 自然の成長 |
6月 | June | 結婚の女神ジュノー | ジューンブライド伝説 |
7月 | July | カエサルにちなむ | ユリウス暦制定者 |
8月 | August | アウグストゥスにちなむ | 8月も31日に調整 |
9月 | September | 「7」septem | 本来7番目の月 |
10月 | October | 「8」octo | 本来8番目の月 |
11月 | November | 「9」novem | 本来9番目の月 |
12月 | December | 「10」decem | 本来10番目の月 |
2.3. 英語で「○月に〜する」表現
英語で「○月に〜する」と言いたいとき、基本は「in + 月名」の形を使います。
でも、実はそれだけじゃなくて、いろんなニュアンスを出せる表現もたくさんあるんです!
ここでは、基本形と応用パターン、注意点をまとめます。
① 基本形:「in + 月名」
いちばんよく使うのはこれです。
- I will visit Australia in July.
(私は7月にオーストラリアを訪れます。) - The event is held in December every year.
(そのイベントは毎年12月に開催されます。)
🔹ポイント
- 「in」はある月という期間の中でというイメージ。
- 月を指定する時は必ず「in」を忘れずに使います。
② 応用形①:「early / mid / late + 月名」
「月の初め」「中頃」「終わりごろ」など、もっと細かく時期を表現したいときに便利なパターンです。
- I’m planning to move in early September.
(9月の初めに引っ越す予定です。) - The project will start in mid October.
(プロジェクトは10月中旬に始まります。) - We usually take a vacation in late August.
(私たちは通常、8月の終わりに休暇を取ります。)
🔹ポイント
- early(初め)、mid(中ごろ)、late(終わり)
- これらを「月名」の前につけるだけ!
③ 応用形②:「on+月日」でピンポイントの日付を言う
日付まで指定する場合は「on 月 日」の形になります。
- I was born on July 5th.
(私は7月5日生まれです。) - The meeting is scheduled for on October 12th.
(ミーティングは10月12日に予定されています。)
🔹ポイント
- 日付を言うときは「in」ではなく必ず「on」に変わる!
- 「the」は省略してもつけてもOK。(カジュアルなら省略しがち)
④ 応用形③:「by」「until」で締切や期限を表す
「○月までに」とか「○月までずっと」という時には「by」や「until」を使います。
- Please submit the report by November.
(11月までにレポートを提出してください。)→ 締切 - I will stay in Japan until March.
(3月まで日本に滞在します。)→ 継続
🔹ポイント
- by → 締め切り・期限(その時点までに完了)
- until → 継続(その時点まで続く)
⑤ よくある間違いに注意!
間違いやすいポイントもおさえておきましょう。
×間違い例 | → 正しい例 | ポイント |
---|---|---|
I will go Australia July. | I will go to Australia in July. | 「in」を忘れない! |
My birthday is in July 20th. | My birthday is on July 20th. | 日付を言うときは「on」! |
I will go on July. | I will go in July. | 月だけなら「in」! |
英語で日付を書く時の注意点!アメリカ式?イギリス式?
英語で日付を書く時、アメリカ式とイギリス式で書き方が違うのはご存知ですか?
- アメリカ式:月→日→年 (MM/DD/YYYY)
- イギリス式:日→月→年 (DD/MM/YYYY)
例えば、2023年11月20日をアメリカ式で書くと11/20/2023、イギリス式で書くと20/11/2023となります。数字だけで書くと混乱してしまうので、月名をアルファベットで書くのがおすすめです。例えば、”November 20th, 2023″ や “20th November 2023” といった具合です。ビジネスシーンなど、フォーマルな場面では特に注意しましょう。
3. Moon:夜空に浮かぶ神秘の「月」

さて、ここからはもう一つの「月」=Moon の話です。
カレンダーとは違って、こちらは地球のパートナー。しかも英語では色々な言い回しがあります!
月の満ち欠けの段階ごとの英語表現
月の満ち欠けの段階 | 英語表現(一般) | 説明 |
新月 | New Moon | 月が太陽とほぼ同じ方向にある状態。地球からは見えません。 |
三日月 | Crescent Moon | 新月から少し時間が経過し、細い弓形に見える月。 |
上弦の月 | First Quarter Moon | 月が半分だけ照らされている状態。新月から約7日後。 |
十三夜 (満月前) | Waxing Gibbous | 満月に向かって、徐々に丸くなっていく月。 |
満月 | Full Moon | 月全体が照らされている状態。新月から約14日後。 |
十六夜 (満月後) | Waning Gibbous | 満月から少し時間が経過し、徐々に欠けていく月。 |
下弦の月 | Last Quarter Moon | 月が半分だけ照らされている状態。満月から約21日後。 |
有明月 (三日月前) | Waning Crescent | 下弦の月からさらに時間が経過し、細い弓形に見える月。 |
Moonを使った英語表現
表現 | 意味 | 例文 |
once in a blue moon | ごく稀に | I go to the theater once in a blue moon. (私はごく稀に劇場に行きます。) |
over the moon | とても幸せ | She was over the moon when she received the gift. (彼女はプレゼントを受け取った時、とても幸せでした。) |
many moons ago | ずっと昔 | Many moons ago, this land was a vast forest. (ずっと昔、この土地は広大な森でした。) |
ask for the moon | 不可能なことを求める | He’s asking for the moon if he thinks he can finish the project in a week. (彼が1週間でプロジェクトを終わらせられると思っているなら、それは不可能なことを求めている。) |
promise someone the moon | 実現不可能な約束をする | He promised her the moon, but he never followed through. (彼は彼女に実現不可能な約束をしましたが、決して実行しませんでした。) |
reach for the moon | 高い目標を目指す | Even if you fail, it’s good to reach for the moon. (たとえ失敗しても、高い目標を目指すことは良いことです。) |
the man in the moon | 月の模様を人に見立てた表現 | Do you see the man in the moon tonight? (今夜は月の模様が人に見えますか?) |
shoot for the moon | 思い切って高い目標を目指す | We should shoot for the moon and see what happens. (私たちは思い切って高い目標を目指し、何が起こるか見てみるべきです。) |
howl at the moon | 無駄なことをする、怒りをぶつける(特に非難された時に) | He was just howling at the moon when he complained about the unfairness.(彼は不公平について不満を言った時、ただ怒りをぶつけているだけだった。) |
as different as night and day / as different as the sun and the moon | 全く違う | The two brothers are as different as night and day.(その二人の兄弟は全く違う。) |
英語ゼロの状態で、今から学習するって本当に大変ですよね。私もそこからのスタートでした。もし本当に英語を学習する気があるのであれば、ある程度の覚悟が必要です。どんなことを学習すべきなのかわからない方は、私の初心者時代のことを書いた記事も参考にしてみてください。

まとめ:これであなたも「月」マスター!英語での表現を使いこなそう

今回の記事では、「英語」と「月」をキーワードに、カレンダー上の「月(Month)」と天体としての「月(Moon)」という、2つの側面から英語表現を徹底解説しました。
1月から12月までの月名、それぞれの由来、そして日付の書き方や「○月に~する」といった表現。さらに、月の満ち欠けを表すロマンチックな言葉や、”Moon”を使ったイディオムまで、盛りだくさんの内容でお届けしました。
この記事を読んだあなたは、もう英語で「月」について話すことに自信が持てるはず!
- 日付を伝える時:アメリカ式とイギリス式の違いを理解し、フォーマルな場面では月名をアルファベットで明記しましょう。
- 予定を立てる時:「in + 月名」を基本とし、「early/mid/late」や「on + 月日」を使いこなして、より正確に伝えましょう。
- 会話を楽しむ時:月の満ち欠けや”Moon”を使ったイディオムで、表現の幅を広げましょう。
さあ、今日からあなたも「月」の英語表現を積極的に使ってみてください。きっと、英語でのコミュニケーションがより豊かで楽しいものになるはずです!
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