「疲れたので、家に帰って寝ました」「雨が降っていたので、家にいました」…これらの文、もっさりしていませんか?今回は、そんな文章をスッキリとさせる魔法、分詞構文を徹底解説します!
これを身につければ、文章を簡潔に、そしてスマートに表現できます。一見難しそうに見えますが、ポイントさえ押さえれば大丈夫!さあ、分詞構文をマスターして、表現力をレベルアップさせましょう!
本記事では、分詞構文の種類、意味、使い方を例文付きで分かりやすく解説していきます。関係詞との違いにも触れていくので、ぜひ最後まで読んで自分のものにしてください!
【ゼロからの文法】シリーズでは、初心者からステップアップしたい人に向け、文法を「イメージ」で自然に覚える方法を解説します。ちなみに、前回の「複合関係詞」はこちら▼

基本の確認:分詞構文とは?
まずは基本から確認しましょう。分詞構文とは、接続詞+主語+動詞を、分詞(現在分詞または過去分詞)を使って簡略化したものです。文を短く、そしてスマートにするためのテクニックといえるでしょう。しかしながら、難しく考える必要はありません。一つずつ紐解いていきましょう。
分詞構文のポイント:
- 接続詞 + 主語 + 動詞 を簡略化
- 現在分詞(-ing)または過去分詞を使用
- 文を短く、スマートに!
たとえば、以下のような文を分詞構文で書き換えることができます。
- Because I was tired, I went to bed. → Being tired, I went to bed.
- As I walked down the street, I saw a cat. → Walking down the street, I saw a cat.
種類と使い方
ここでは、分詞構文の種類と使い方を、例文とともに詳しく見ていきましょう。分詞構文には、現在分詞構文、過去分詞構文、そして完了分詞構文の3種類があります。それでは順番に見ていきましょう。
1. 現在分詞構文:同時進行、継続、理由
現在分詞構文は、動詞を現在分詞(-ing形)にしたもので、同時進行、継続、理由などを表します。それでは、例文を見てみましょう。
- Walking down the street, I saw a cat.(通りを歩いていると、猫を見つけました。)
- Feeling tired, I decided to stay home.(疲れていたので、家にいることにしました。)
- The bird flew away, singing a cheerful song.(鳥は楽しげな歌を歌いながら飛び去りました。)
ちなみに、現在分詞構文は、省略された接続詞によって意味が変わります。例えば、「Walking down the street, I saw a cat.」は、「As I was walking down the street, I saw a cat.」という意味になります。しかしながら、文脈から意味を判断することが可能です。
2. 過去分詞構文:受動的な意味合い
次に、過去分詞構文は、動詞を過去分詞にしたもので、受動的な意味合いを表します。それでは、こちらも例文を見てみましょう。
- Written in simple English, this book is easy to understand.(簡単な英語で書かれているので、この本は理解しやすいです。)
- Born in Tokyo, he has never lived abroad.(東京で生まれた彼は、海外に住んだことがありません。)
- Located near the station, the hotel is very convenient.(駅の近くにあるので、そのホテルはとても便利です。)
ところで、過去分詞構文も、省略された接続詞によって意味が変わります。例えば、「Written in simple English, this book is easy to understand.」は、「Because it is written in simple English, this book is easy to understand.」という意味になります。ただし、こちらも文脈から判断可能です。
3. 完了分詞構文:主節よりも前の出来事
続いて、完了分詞構文は、「having + 過去分詞」の形で、主節の出来事よりも前の出来事を表します。例文で確認しましょう。
- Having finished my work, I went home.(仕事を終えたので、家に帰りました。)
- Having studied English for many years, she speaks it fluently.(長年英語を勉強しているので、彼女は流暢に話します。)
- Having seen the movie before, I knew the ending.(以前その映画を見たことがあったので、結末を知っていました。)
さらに、完了分詞構文を使うことで、時制を明確にすることができます。例えば、「Having finished my work, I went home.」は、「After I had finished my work, I went home.」という意味になります。
使う上での注意点
さて、分詞構文は便利な表現ですが、使う上での注意点もあります。それは、意味上の主語を明確にすることです。文の主語と分詞構文の主語が異なる場合、意味が通じなくなってしまうことがあります。そこで、いくつか例文を見てみましょう。
- Walking down the street, a cat jumped out at me.(通りを歩いていると、猫が飛び出してきた。)
上記の文では、分詞構文の主語は「私」ではなく「猫」になってしまっています。そのため、「猫が通りを歩いていると、猫が飛び出してきた」という、おかしな意味になってしまいます。そこで、以下のように修正する必要があります。
- Walking down the street, I saw a cat jump out at me.(通りを歩いていると、猫が私に飛び出してくるのを見ました。)
このように、分詞構文を使う場合は、意味上の主語を意識することが大切です。そのためにも、常に文全体の意味を把握するように心がけましょう。
練習問題
最後に、練習問題に挑戦してみましょう。以下の日本語の文を、分詞構文を使って英語に翻訳してみてください。そうすれば、理解がより一層深まるはずです。
- 疲れていたので、早く寝ました。
- 音楽を聴きながら、勉強しました。
- 道に迷ったので、人に道を聞きました。
解答例:
- Being tired, I went to bed early.
- Listening to music, I studied.
- Having lost my way, I asked someone for directions.
分詞構文をマスターして、表現力UP!
今回は、分詞構文の種類、使い方、そして注意点について解説しました。分詞構文を使いこなすことで、より洗練された英語表現が可能になります。ぜひ分詞構文をマスターして、あなたの英語表現をレベルアップさせてください!
次回の【ゼロからの文法】もお楽しみに!
分詞構文をさらに深く理解するには、文法の参考書を活用するのがおすすめです!
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