英語学習者の皆さん、こんにちは!【ゼロからの文法】シリーズ第30弾は、多くの人が苦手とする「仮定法」を徹底解説します。特に「if」の使い方に焦点を当て、この記事を読めば、仮定法に対する苦手意識を克服し、自信を持って使いこなせるようになるでしょう!
仮定法は、英文法の中でも複雑な分野の一つです。しかし、そのルールを理解すれば、英語の表現力が飛躍的に向上します。そこで、この記事では、基本的な定義から、様々な形、そして応用的な使い方まで、豊富な例文とともに分かりやすく解説していきます。
本記事では、仮定法の基本的な知識はもちろん、ビジネス英語やライティングにも役立つ情報も満載です。ぜひ最後まで読んで、英語力をさらに向上させましょう!
【ゼロからの文法】シリーズでは、初心者からステップアップしたい人に向け、文法を「イメージ」で自然に覚える方法を解説します。ちなみに、前回の「【ゼロからの文法29】受動態ルール完全版!使いこなし術」はこちら▼

仮定法とは?基本を理解しよう
まず、仮定法とは何か、その基本的な概念を理解しましょう。
「現実とは異なること」。つまり「もし~ならば、~だろう」という想像や願望、後悔などを表現します。
具体的には、現実には起こりえないことや、起こる可能性が低いことを述べる際に用いられます。たとえば、「もし私が鳥だったら、空を自由に飛べるのに」という文は、現実には鳥ではないため、仮定法を使って表現されます。
さらに、仮定法は、願望や後悔を表現する際にも使われます。「もしあの時、違う選択をしていたら…」というように、過去の出来事に対する後悔を述べる場合にも、仮定法が用いられます。
このように、仮定法は、現実とは異なる世界を表現するための重要な文法形式なのです。
仮定法の種類:過去・現在・未来
仮定法には、大きく分けて過去、現在(仮定法過去)、未来の3つの種類があります。それぞれの形と意味を理解することで、より正確に仮定法を使いこなせるようになります。
まず、仮定法過去は、現在の事実と異なることを仮定する際に使われます。例えば、
「If I were you, I would study harder.(もし私があなたなら、もっと勉強するだろう)」
この文は、現実には私があなたではないため、仮定法過去が使われています。
次に、仮定法過去完了は、過去の事実と異なることを仮定する際に使われます。たとえば、
「If I had studied harder, I would have passed the exam.(もし私がもっと勉強していたら、試験に合格していただろう)」
これは、過去に勉強しなかったという事実があります。るため、仮定法過去完了が使われています。
そして、仮定法未来は、未来のことが起こる可能性が低い場合や、ありえないことを仮定する際に使われます。例えば、
「If it should rain tomorrow, I would stay home.(もし明日雨が降るようなことがあれば、家にいるだろう)」
という文は、明日雨が降る可能性は低いものの、万が一の事態を想定して仮定法未来が使われています。
このように、仮定法には、過去、現在、未来の3つの種類があり、それぞれ異なる状況を表現するために使い分けられます。
ifの使い方:基本と応用
仮定法において、「if」は非常に重要な役割を果たします。Ifを使った基本的な構文から、応用的な使い方までをマスターしましょう。
基本的な構文は、
「If + 主語 + 動詞の過去形, 主語 + would/could/might + 動詞の原形」
です。
これは、現在の事実と異なることを仮定する仮定法過去の形です。たとえば、
「If I had enough money, I would travel around the world.(もし私に十分なお金があれば、世界中を旅するだろう)」
という文が挙げられます。
また、過去の事実と異なることを仮定する仮定法過去完了の構文は、
「If + 主語 + had + 過去分詞, 主語 + would/could/might + have + 過去分詞」
となります。
例えば、
「If I had known you were coming, I would have baked a cake.(もしあなたが来ると知っていたら、ケーキを焼いただろう)」
という文が該当します。
さらに、ifの省略というテクニックもあります。Ifを省略する代わりに、助動詞のhad, were, shouldなどを文頭に置きます。例えば、
「Had I known you were coming, I would have baked a cake.」
という文は、
「If I had known you were coming, I would have baked a cake.」
と同じ意味になります。
このように、ifの使い方をマスターすることで、仮定法をより自由に使いこなせるようになります。
ifがない仮定法:その他の表現
仮定法は、必ずしも「if」を使うとは限りません。他の表現を使って仮定法を表すこともできます。
例えば、「I wish + 仮定法過去」という形は、「~であればいいのに」という現在の願望を表します。具体的には、「I wish I were taller.(背が高ければいいのに)」という文が挙げられます。
また、「I wish + 仮定法過去完了」という形は、「~であればよかったのに」という過去の願望や後悔を表します。例えば、「I wish I had studied harder.(もっと勉強しておけばよかった)」という文が該当します。
さらに、「as if」や「as though」も仮定法的な意味合いを持つことがあります。これらの表現は、「まるで~のように」という意味を表し、現実とは異なる状況を表現する際に使われます。
例えば、
「He talks as if he were a king.(彼はまるで王様のように話す)」
という文は、彼が実際には王様ではないことを示唆しています。
このように、ifを使わなくても、様々な表現で仮定法的な意味合いを伝えることができるのです。
仮定法の注意点:直説法との違い
仮定法を使う際には、直説法との違いを明確に理解しておくことが重要です。直説法は、事実や可能性の高いことを述べる際に使われる一方、仮定法は、現実とは異なることや、可能性の低いことを述べる際に使われます。
たとえば、
「If it rains tomorrow, I will stay home.(もし明日雨が降れば、家にいるだろう)」
という文は、直説法です。明日雨が降る可能性があることを前提として、その場合にどうするかを述べています。
一方、
「If it rained tomorrow, I would stay home.(もし明日雨が降ったら、家にいるだろう)」
という文は、仮定法です。明日雨が降る可能性は低いものの、もし降った場合にはどうするかを述べています。
このように、直説法と仮定法は、前提となる状況や可能性によって使い分けられます。この違いを理解することで、より正確な英語表現が可能になります。
練習問題:仮定法を使いこなそう!
それでは、練習問題に挑戦してみましょう。以下の文を仮定法に書き換えてください。また、仮定法を使うのが適切な場合は〇、不適切な場合は×を答えてください。
- I am not a bird.
- She is busy now.
- He didn’t study hard.
- It will rain tomorrow.
- I don’t have enough money.
解答例:
- If I were a bird, I could fly.(〇)
- If she weren’t busy now, she could come with us.(〇)
- If he had studied hard, he would have passed the exam.(〇)
- If it should rain tomorrow, I would stay home.(〇)
- If I had enough money, I would travel around the world.(〇)
まとめ:仮定法をマスターして、表現力を豊かにしよう!
今回の記事では、仮定法の基本的な概念から、種類、ifの使い方、そして注意点まで詳しく解説しました。
英語の学習において、仮定法を理解することは、より複雑で繊細なニュアンスを表現するために不可欠です。この記事を参考に、ぜひ仮定法をマスターして、英語力をさらに向上させてください!
次回の【ゼロからの文法】もお楽しみに!
文法をさらに深く理解するには、文法の参考書を活用するのがおすすめです!
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