通訳学校は本当につらい?経験者が語るリアルな実態

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*この記事はプロモーションを含みます

「通訳学校って、本当につらいの?」

通訳者を目指す人にとって、通訳学校は夢への第一歩。しかし、その厳しい環境から「つらい」という声も聞こえてきます。

私はISSインスティテュートで通訳を学びましたか、どこの通訳学校に行っても、決して簡単ではないと思います。

この記事では、実際に通訳学校を経験した人々の声をもとに、その実態に迫ります。私自身も通訳者として活動する中で、多くの通訳学校卒業生を見てきました。そこで今回は、私自身の経験も踏まえ、通訳学校を乗り越えるための心構えを解説します。特に、「つらい」と感じているあなたに、ぜひ読んでいただきたい内容です。

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目次

なぜ通訳学校は「つらい」と言われるのか?

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通訳学校が「つらい」と言われる理由には、主に以下の3つが挙げられます。言い換えれば、これらの壁を乗り越えることが、プロの通訳者への道標となるでしょう。

  • 授業の厳しさと容赦ない評価
  • 周囲のレベルの高さと自信喪失
  • 英語力だけではない、日本語力の重要性

授業の厳しさと容赦ない評価

プロの通訳者養成を目的とする通訳学校の授業は、想像以上に厳しいものです。

  • 数秒考えて訳が出ないと、「時間切れ!予習が足りない!」と怒られる
  • できないと怒号が飛ぶこともしばしば。途中で辞めていく人もいる
  • 「は、それで聞き取れてるつもり?」「何言ってるか全然わからない」といった厳しい言葉が当たり前のように飛び交う

このように、受験英語のような「英語を話すって素晴らしい」という雰囲気とは真逆の世界。多くの学生が、その厳しさに圧倒され、つらいと感じてしまうのです。

周囲のレベルの高さと自信喪失

通訳学校には、高い英語力を持つ人が集まります。そのため、周りのレベルの高さに圧倒されてしまうことも。

  • ワーホリ帰りの英語学習者でも、クラスメイトの流暢な通訳を目の当たりにし、「私、場違いなのでは?」と感じる
  • 先生がニュースやスピーチを流し、「さあ、訳して」と指示。しかし、単語が出てこず沈黙してしまう、スムーズに訳せない…自分の無力さを痛感し、悔しくて帰り道に泣いたという経験も

このように、周囲のレベルの高さに圧倒され、自信を喪失してしまうのは、よくあることです。その結果、通訳学校生活がつらいものに感じてしまうのです。

英語力だけではない、日本語力の重要性

通訳には高い英語力は不可欠ですが、それ以上に母国語である日本語力が重要です。具体的には、以下のような場面で日本語力が求められます。

  • 授業では政治、経済、社会、環境など多岐にわたるトピックが扱われ、日常会話では耳にしないような専門用語が頻繁に出てくる
  • 日本語の語彙力や専門知識の不足を痛感する場面も多い

つまり、ただ英語が話せるだけでは、通訳者として通用しないという現実を突きつけられます。

それでも目指す価値はある?つらい経験を乗り越えるためのヒント

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通訳学校での経験は、決して楽な道のりではありません。多くの経験者が、つらい状況を乗り越え、成長するためのヒントを語っています。それでは、具体的に見ていきましょう。

乗り越えるための心の持ち方

私が通訳学校で最も重要だと考える心の持ち方をまとめました。これらの心構えを持つことで、つらい時期を乗り越え、大きく成長できるはずです。

「ありのままの自分」を受け入れる:プライドは成長の邪魔

通訳学校に通って通訳になろう、なんて言う人はすでに周りとは差別化できるくらいの英語力を持っているものです。そういう方は、通訳学校ではじめて、「自分はもっとできるはずだ」「こんなこともできないなんて…」と打ちのめされるわけです。

ですが、そんなプライドは成長の大きな足かせになるだけ。できないことを素直に認め、改善点を見つけることが大切です。通訳学校は、自分の弱点と向き合う場所でもあるのです。

私も、最初は自分の訳のひどさに愕然としました。でも、「下手で当たり前。これから上手くなればいいんだ」と開き直ることで、気持ちが楽になり、積極的に練習に取り組めるようになりました。

「素直さ」こそ最強の武器:学校の教えを信じる

通訳学校の先生は、現役のプロ。長年の経験から培われたノウハウを持っています。先生の指導には、必ず理由があります。最初は理解できなくても、まずは信じて実践してみましょう。

私も最初は「こんなやり方で本当に上手くなるのか?」と疑問に思ったことがありました。でも、先生の言うことを信じて練習を続けるうちに、徐々にその効果を実感できるようになりました。疑う気持ちを捨て、まずは信じてみる。それが成長への第一歩です。

「他人」ではなく「過去の自分」と比べる:焦らず自分のペースで

周りの人が優秀に見えて、焦ってしまうのは当然。しかし、他人と比べて落ち込むのは時間の無駄。大切なのは、「過去の自分」と比べることです。昨日よりも今日、今日よりも明日。少しずつでも成長していれば、それでいいのです。通訳学校は、マラソンのようなもの。焦らず自分のペースで進みましょう。

私も、周りの人に圧倒されて、何度も心が折れそうになりました。でも、そんな時は、過去の自分の訳を振り返り、「少しは上手くなってる!」と自己肯定感を高めるようにしていました。

「好き」を原動力にする:英語を嫌いにならないために

厳しい訓練の中で、英語が嫌いになりそうになることもあるかもしれません。そんな時は、好きな映画を見たり、音楽を聴いたり、英語に触れる時間を持つようにしましょう。

私の場合、通訳学校でつらいと感じた時は、好きな洋楽を聞いて気分転換をしていました。英語学習はマラソンのようなもの。途中で休憩を挟みながら、楽しむことが大切です。

「諦めない心」を持ち続ける:ウサギよりカメ

通訳の道は長く、険しいものです。時には、「もう無理だ…」と諦めそうになることもあるかもしれません。しかし、諦めずに続けることが大切です。通訳学校でつらい思いをしても、諦めずに一歩ずつ進んでいきましょう。

(筆者独自の意見):私も、何度も挫折しかけましたが、「いつか必ずプロになる!」という強い気持ちを持ち続けました。低空飛行でもいいから、とにかく諦めずに続ける。それが夢を叶える秘訣です。

「明確な目標」を見据える:焦らず地道に努力

「いつまでに、どんな通訳者になりたいのか?」明確な目標を持つことで、日々の学習に意味が生まれます。目標に向かって、地道な努力を積み重ねていきましょう。通訳学校での学習は、その目標達成のための重要なステップです。

私も、「会議通訳者として、国際会議で活躍する」という具体的な目標を持っていました。その目標を常に意識することで、モチベーションを高く維持することができました。

その他にも…

  • 完璧を求めすぎない:訳そうとしなくてもいい、とにかく何か言う練習をすることで、少しずつ言葉が出てくるようになる
  • 緊張をコントロールする:緊張は当然起こるものとして、深呼吸をする、最初の一言だけ決めておくなど、対処法を考える
  • 昨日の自分と比較する:他人と比べて落ち込むのではなく、毎日一つでもできることを増やすことを意識する

通訳学校でのつらい経験がもたらす成長

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通訳学校でのつらい経験は、プロの通訳者として活躍するために必要な高い基準を身につける上で不可欠です。

  • 厳しい指導を受けることで、自分の弱点に気づき、克服するための努力をすることができる
  • レベルの高い環境で揉まれることで、自己肯定感も、他人からの評価ではなく、自分が納得いくまでやり込むことで得られるという気づきがある
  • 通訳者として仕事をするようになると、常に学び続ける姿勢や、単に言葉を訳すだけでなく、話し手の意図を正しく伝えるコミュニケーション能力が飛躍的に向上する

まとめ:それでも通訳学校を目指すあなたへ

通訳学校は、決して楽な道のりではありません。多くの学生がつらさや困難を感じるでしょう。

しかし、そのつらい経験を乗り越えるための心構えや努力を続けることで、プロの通訳者として必要なスキルや精神力を養うことができます。

通訳学校での経験は、単に語学力を向上させるだけでなく、私のように人生を変えることもあります。人間としての成長を促し、将来のキャリアを大きく左右する貴重な財産となるはずです。

もし今、「つらい」と感じている人がいるなら、経験者の言葉を参考に、諦めずに一歩ずつ前進してほしいと願います。通訳学校での経験は、必ずあなたの未来を輝かせる力となるでしょう。

通訳学校で成長するために重要なポイントおさらい

  • 謙虚な姿勢と素直さ:学校の方針や講師の指導を一切の疑問を持たずに受け入れ、愚直に従う。自分のプライドを持ち込まず、自分の至らなさを素直に認め、次につなげる。
  • 他人との比較ではなく、自身の成長を意識:昨日の自分と比較し、毎日一つでもできることを増やす意識を持つ。
  • 恐れずに発言する:完璧な訳をしようとするのではなく、単語だけでも良いのでとにかく何かを発言する練習をする。
  • 強い精神力と諦めない気持ち:「ウサギとカメならカメの精神」という心構えで、ゆっくりでも良いから、苦しい時期でも諦めずに続ける。
  • 先生の指導を信じる:経験豊富な先生方の助言に従うことが、未熟な自分にとっての正解であると考える。
  • 英語が好きであること:好きな映画や音楽などで英語を楽しむ時間を持つ。
  • 目標を明確に持つ:「焦り」は最大の敵。目標を明確にし、その目標に向かってただひたすら地道な努力を積み重ねる。
  • 緊張をコントロールする方法を身につける:深呼吸をする、最初の一言だけ決めておくなど、自分なりの対処法を考える。
  • 継続的な学習:目に見えた成果が出なくても継続的に勉強する強いメンタル力を持つ。
  • 「練習」と「試合」のバランスを意識する:日々の通訳案件をこなすだけではなく、基礎的な通訳力を向上させるための意識的なトレーニングを行う。

これらの要素を重視し、日々の学習に取り組むことで、通訳学校での成長を大きく促すことができます。そして、いつかつらい経験も、笑って話せる日が来るはずです。

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