英語ができるようになるには、一体どれだけ勉強すればいいの?
これは多くの英語学習者が最初にぶつかる疑問だと思います。私自身も英語ゼロからスタートし、留学、翻訳、通訳とステップアップしてきました。その過程でかけた「勉強時間」と「できるようになったこと」を振り返ってみると、英語力アップのリアルな時間感覚が見えてきました。
今回は、私の経験をもとに英語ができるようになるまでの勉強量に注目してご紹介したいと思います。
ちなみに、日本人なら中学・高校でも英語を勉強していて、大体1500時間くらいは勉強していると言われています。しかし、今回の記事ではこの勉強時間はナシで考えています。私自身そうですが、学校で学んだ英語が身になることはほとんどありませんでした。ですので、学校を卒業してゼロからスタートする場合、という前提で進めていきます。
留学を決意してから出発まで:約700時間

留学を決意してからの1年間は、仕事の合間にコツコツと。1日2時間ほどの学習を積み重ね、合計約700時間の勉強をしました。
主にやっていたのは、英単語の暗記、簡単な英文法の復習、英会話学校でのスピーキングなど。特に当時通っていた英会話学校NOVAには1チケットで一日中フリートークのコースに行けるVOICEというシステムがあり、休みのたびに行っていました。完全独学でしたが、この時点で「日常会話はなんとかなる」レベルに到達しました。
こちらの記事で当時の様子を記載していますのでよければ読んでみてください。

この時点では、もちろん流暢ではありません。でも、カフェで注文したり道を聞いたり、友達とちょっとした雑談をするようなレベルにはなっていました。
留学中:約500時間(計1,200時間)

オーストラリアに渡ったあとの最初の3ヶ月は、とにかく必死。語学学校に通いながら、1日5時間×週5日×4週間×3ヶ月で、約300時間の集中学習。
その後、仕事をしながらも毎日1時間ほど英語に触れ、6ヶ月間でさらに180時間ほど追加。留学中の合計は約500時間となりました。
この時点で、現地のネイティブスピーカーの英語が「6割くらいはわかる」レベルに。会話のテンポについていけないこともありましたが、ニュースやテレビの内容もざっくり理解できるように。
こちらの記事で当時の様子を記載していますのでよければ読んでみてください。

帰国後の3年間:ほとんど勉強せず(計1,200時間のまま)

帰国後の3年間は、英語にほとんど触れませんでした。仕事が忙しかったこともあり、レベルはほぼ横ばい。
忘れたというよりは、「あまり進歩しなかった」という感覚です。仕事の傍ら英語の勉強は続けていました。ですが、思ったほどモチベーションが上がらず、英語力もなかなか伸びませんでした。新しく一人暮らしを始めたことや、職場が遠かったこともあり、勉強時間の確保が難しかったのも影響していたと思います。
こちらの記事で当時の様子を記載していますのでよければ読んでみてください。

翻訳を目指して再スタート:約700時間(計1,900時間)

再び英語学習に本腰を入れたのは、「翻訳をやってみたい」と思ったことがきっかけでした。そこから毎日1時間、2年間かけて、約700時間ほどの時間を投下。
この期間で、英文法を体系的に学び直し、語彙も一気に専門的なものまで広げました。結果として、ビジネス文書や論文などの難解な英文も、ある程度スムーズに読めるようになりました。
こちらの記事で当時の様子を記載していますのでよければ読んでみてください。

翻訳者から通訳を目指す:約700時間(計2,600時間)

翻訳者として企業で働きながら、「次は通訳を目指してみよう」と思い、毎日1時間の学習を続けて約2年間で700時間を追加。
この時期は、英語力自体に大きな伸びは感じませんでした。むしろ磨かれたのは「日本語力」。翻訳の現場では、英語を読む以上に、日本語でどう伝えるかが問われるからです。
こちらの記事で当時の様子を記載していますのでよければ読んでみてください。

通訳学校での本格訓練:約5,400時間(計8,000時間)

通訳を本格的に目指すために通った通訳学校では、毎日平均5時間、3年間の学習。トータルで約5,400時間を費やしました。
1年目を終える頃には、簡単な逐次通訳ができるように。2年目の終わりには、日英での通訳がある程度スムーズになりました。さらに、3年目の終わりには、英日通訳でも自信がついてきました。
こちらの記事で当時の様子を記載していますのでよければ読んでみてください。

総合計:約8,000時間で「英語で仕事」ができるように

振り返ると、私が「英語で仕事ができる」と胸を張って言えるようになるまでに費やした勉強時間は、ざっくり約8,000時間。
もちろん、誰もがこの時間が必要なわけではありません。私のようにブランクがあったり、回り道をした人もいれば、もっと効率的に進める人もいるでしょう。でも、「〇〇時間かければ、ここまでできるようになる」という指標は、きっと誰かの役に立つはずです。
焦らず、一歩ずつ。英語力は確実に積み上がっていきます。
こちらの記事でよければ読んでみてください。

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