関係代名詞の文法、わかりますか?
「The book that I read yesterday was interesting.」 昨日読んだ本は面白かった。この文の「that」が関係代名詞!まるで文を飾り付けるように、情報を付け足して、より詳しく説明できるんです。でも、関係代名詞ってちょっと複雑そう…?
今回は、関係代名詞の基本から応用までを徹底解説!文を飾り付ける魔法をマスターして、表現力をアップさせましょう!
【ゼロからの文法】シリーズでは、初心者からステップアップしたい人に向け、文法を「イメージ」で自然に覚える方法を解説します。前回の「接続詞」はこちら▼

基本の確認:「関係代名詞」とは?
まずは基本から。関係代名詞とは、文と文をつなぎ、前の名詞(先行詞)を説明する役割を持つ言葉です。「who」「which」「that」などが代表的ですね。イメージとしては、「飾り職人」!文に情報を付け加えて、より詳しく、より魅力的にしてくれるんです。
関係代名詞の役割: 文をつなぎ、先行詞を詳しく説明する
例えば:
- The man who is wearing a hat is my father.(帽子をかぶっている男性は私の父です。)
ここでは「who」が「The man(男性)」を説明しています。帽子をかぶっている、という情報を付け加えることで、どんな男性なのかがより明確になりますよね!
英語で使う主要な関係代名詞を徹底解説
関係代名詞には、主に「who」「which」「that」があります。それぞれ、説明する名詞(先行詞)の種類や役割によって使い分けます。
1. who:人を説明する
「who」は、人を先行詞とする場合に使います。「~する人」というイメージです。
「who」の後ろには、その人がどんな人なのかを説明する文が続きます。
- The woman who helped me was very kind.(私を助けてくれた女性はとても親切でした。)
- I know a man who speaks five languages.(私は5ヶ国語を話す男性を知っています。)
2. which:物を説明する
「which」は、物を先行詞とする場合に使います。「~する物」というイメージです。
「which」の後ろには、その物がどんな物なのかを説明する文が続きます。
- This is the book which I borrowed from the library.(これは私が図書館から借りた本です。)
- The car which he bought is very expensive.(彼が買った車はとても高いです。)
3. that:人にも物にも使える万能選手
「that」は、人にも物にも使える便利な関係代名詞です。「who」や「which」の代わりに使うことができます。ただし、いくつかの注意点があります(後述)。
「that」は、より口語的な表現でよく使われます。
- The man that helped me was very kind.(私を助けてくれた男性はとても親切でした。)
- This is the book that I borrowed from the library.(これは私が図書館から借りた本です。)
関係代名詞の制限用法と非制限用法
関係代名詞には、「制限用法」と「非制限用法」という2つの使い方があります。この違いを理解すると、より nuanced な表現ができるようになります。
1. 制限用法:情報を絞り込む
「制限用法」は、先行詞が指すものを特定するために必要な情報を付け加える場合に使います。つまり、「~な[先行詞]」のように、先行詞を絞り込む役割があるのです。
- The student who studies hard will succeed.(一生懸命勉強する生徒は成功するだろう。)
この例では、「一生懸命勉強する」という情報がないと、どの生徒のことを言っているのか特定できません。制限用法では、関係代名詞の前にカンマはつけません。
2. 非制限用法:追加情報を提供する
「非制限用法」は、先行詞がすでに特定されている場合に、追加情報を提供する際に使います。つまり、「[先行詞]は~で、」のように、補足的な情報を付け加える役割があります。
- My sister, who lives in Tokyo, is a doctor.(私の妹は東京に住んでいますが、医者です。)
この例では、話者は妹が一人しかいないと仮定しています。そのため、「東京に住んでいる」という情報は、妹を特定するためではなく、追加情報として提供されています。非制限用法では、関係代名詞の前にカンマをつけます。また、「that」は非制限用法では使えません。
関係代名詞の省略と所有格
関係代名詞は、文法的に省略できる場合があります。また、所有格を表す「whose」という関係代名詞も存在します。これらを理解すると、より洗練された表現が可能になります。
1. 関係代名詞の省略
関係代名詞は、目的格として使われる場合(関係代名詞の後に主語と動詞が続く場合)に省略できます。
- The book that I read yesterday was interesting. → The book I read yesterday was interesting.
この例では、「that」が目的格として使われているため、省略可能です。ただし、主格の関係代名詞(関係代名詞の後に動詞が続く場合)は省略できません。
2. 所有格の関係代名詞:whose
「whose」は、所有格を表す関係代名詞です。「~の」というイメージで、人にも物にも使えます。
「whose」の後ろには、所有されているものが続きます。
- The man whose car was stolen is very sad.(車を盗まれた男性はとても悲しんでいます。)
- This is the house whose roof is red.(これは屋根が赤い家です。)
練習問題:文を飾り付けてみよう!
以下の2つの文を、関係代名詞を使って1つの文にしてみましょう。
- This is a dog. It barks a lot.
- I met a woman. Her son is a famous actor.
- The movie was very long. I watched it yesterday.
解答例:
- This is a dog that barks a lot.
- I met a woman whose son is a famous actor.
- The movie that I watched yesterday was very long.
まとめ:関係代名詞で英語をレベルアップ!
今回は、英語の関係代名詞の基本から応用まで、文法を解説しました。関係代名詞は、文を飾り付け、情報を豊かにする魔法の言葉。「飾り職人」のイメージで使いこなして、表現力をさらに高めましょう。次回の【ゼロからの文法】もお楽しみに!
関係代名詞をさらに深く理解するには、文法の参考書を活用するのがおすすめです!
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